羽田空港の激レア着陸!?

VOR-Aアプローチとは

ごく稀に行われる特別な着陸方法をご紹介!

羽田空港では、ごく限られた条件でしか実施されない「VOR-Aアプローチ」という進入方式があります。

普段とは異なる飛行ルートを飛行するため、航空ファンの間でも「今日は羽田でVOR-Aが実施されている!」と話題になることがあります。

今回は、

✔ VORとは何か?
✔ ILSとの違いは?
✔ なぜ羽田では珍しいのか?

という疑問を、できるだけ分かりやすく解説します。


Discover how the unique VOR-A approach at Tokyo Haneda Airport works and why it differs from a standard ILS approach. Learn how pilots visually maneuver to the runway after following the published procedure. Explore one of Japan’s most fascinating instrument approaches in this article.


📍そもそもVORアプローチとは?

航空機は、悪天候や夜間でも安全に着陸できるよう、あらかじめ設定された計器進入方式(Instrument Approach)に従って空港へ進入します。

その中でも、多くの空港で採用されているのがILS(Instrument Landing System)です。

ILSは、滑走路まで一直線の横方向縦方向の両方のガイダンスを提供するため、安定した進入が可能です。

一方、VORアプローチは、空港付近に設置されたVOR(VHF Omnidirectional Range)から送信される方位情報を利用して進入する方式です。

VORアプローチでは縦方向のガイダンスがないため、パイロットは計器を確認しながら、自ら降下経路や高度を管理して進入します。

そして、規定の最低降下高度まで降下し、滑走路や必要な目視標識を確認できれば、そのまま着陸へ移行します。

ILSと比較すると、パイロットの状況判断や高度管理がより重要になる進入方式です。

💡 POINT

VORアプローチは、フライトシミュレーターでも人気の高い進入方式の一つです。

ILSのように自動的な縦方向のガイダンスがないため、自分で降下を管理しながら飛行する面白さを体験できます。

「A」とはどういう意味?

「VOR-A」の“A”は、A滑走路という意味ではありません。

通常の計器進入方式の名称は、

ILS Z RWY34L
VOR RWY26

のように、滑走路番号が含まれています。

一方、VOR-Aには滑走路番号がありません。

VOR-Aは特定の滑走路を対象とした進入方式ではなく、どの滑走路を使用する場合でも、まずは同じ進入経路を飛行します。その後、パイロットは滑走路を目視で確認し、必要に応じて旋回しながら指定された滑走路へ向かいます。

もちろん、実際に飛行する際は、着陸前に管制官から使用する滑走路の指示を受けていますが、進入方式の名称だけではどの滑走路へ着陸するのかは分かりません。これがVOR-Aならではの大きな特徴です。 

※航空機の地図画面(Navigation Display)の表示例
ピンク色の線が進入ルートです。滑走路に対してほぼ直角の方向から進入し、途中でルートが終わっています。この地点までに滑走路を目視で確認できれば、その後はパイロットが手動で旋回して着陸します。見えなかった場合は、水色の点線に沿って飛行し、着陸をやり直します。

✈ 豆知識

「VOR-A」のAは、滑走路番号を付けられない計器進入方式を識別するための文字です。

パイロットや管制官は、“VOR Alpha(ブイオーアール・アルファ)” と呼んでいます。

🌤 なぜ珍しいの?

現在の羽田空港では、多くの航空機がILSによる進入を行っています。

一方、VOR-Aは限られた運用条件でのみ使用される進入方式です。

そのため、実施される機会は多くなく、航空ファンの間では「今日は珍しいアプローチが見られる日」として注目されています。

こちらは、先ほど航空機の地図画面で見た位置から外を見た様子です。
正面に見えるRWY16Lへ着陸するため、この位置からパイロットが手動で右へ約90度旋回し、一度滑走路と平行に飛行します。その後、左へ約180度旋回して最終進入に入ります。

🛫 パイロットにとっても腕の見せどころ!

VOR-Aでも、ILSのように滑走路まで機体を導いてくれる縦方向のガイダンスはありません。
そのため、パイロットは計器を見ながら決められた高度や飛行経路を正確に飛行します。
そして、最後の進入では滑走路を目で確認し、自ら機体を手動で操縦して着陸します。
決められた手順に沿って飛行する点はILSと同じですが、着陸までの最後の部分では、パイロットの操縦技術や状況判断がより重要になる進入方式の一つです。

⭐ POINT

VOR-Aが実施されている日は、フライトレーダーなどのアプリで飛行経路を見てみるのもおすすめです。

同じVOR-Aでも、風や速度、管制指示によって飛行経路は少しずつ異なります。

普段とは違うルートで羽田へ進入する航空機を観察できるのも、この進入方式ならではの楽しみ方です。



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次回のブログでは、世界的にも珍しい 

羽田空港 LDA RWY22アプローチ

について詳しく解説しますので是非ご覧ください!