皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。

今回ですが、シミュレーターにて気になった事項がございましたので紹介致します。

飛行機は、悪天気象状態下であっても滑走路にしっかりと着陸することができるILSシステムが備わっております。

ILSとは、Instrument landing systemの略です。

着陸進入する航空機に対して、空港、飛行場付近の地上施設から指向性誘導電波を発射する事で、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する計器進入システムの事を言います。

電波法施行規則では、2条1項49号にて次のように定められております。

航空機に対し、その着陸降下直前又は着陸降下中に水平及び垂直の誘導を与え、かつ、定点において着陸基準点までの距離を示すことにより、着陸のための一の固定した進入の経路を設定する無線航行方式をいう。

以前、ILS systemについて詳しく紹介致しましたので記事をご覧頂けますと幸いです。

ILSとは
こちら

このILS systemは縦方向のガイダンスであるGlide slopeと横方向のガイダンスであるLocalizerの2種類ございます。

中でも、Localizerはより精度を上げるためにExpand Localizer systemが備わっております。

通常のLocalizerは下記のようなシステムになっております。
(以下Boeing737 マニュアル抜粋)

グライドスロープが縦のガイダンスを示し、ローカライザーが横のガイダンスを示します。

図の2と4の物に相当致します。

参考までにローカライザー誤差の範囲を紹介致します。

ローカライザーは、フルスケールが4dotになります。 
滑走路進入端において、700ft 幅になるよう設定されています。
滑走路末端における 1dotのズレは53mとなります。

3000m滑走路の5NMファイナルでは207mです。

本題ですが、エクスパンデットローカライザーは次のようなものになります。

オートパイロットまたはフライトディレクターが、LOCモードである場合に作動します。

偏差が0.5ドットより僅かに大きく、MCPで選択したコースから5度以内に飛行機がいる場合にこのモードが表示されます。

偏差が増加すると、偏差ポインタはマゼンタ一色で塗りつぶされたままになり、拡張されたスケールの限界の場所に止まります。

偏差が標準スケールの中心から2.4ドットに相当する値に達すると、ポインターは塗りつぶされなくなります。
LOCモードが解除、対地速度が30ノット未満、もしくは電波高度が200フィートを超えると、ローカライザーは標準スケールに戻ります。
長方形は1/2ドットの偏差に相当するものになります。

つまり、正確なデーターをフォローして飛行をしていくとズレをより修正できるように偏差の表示が拡大されるのです。

今回紹介致しましたILSアプローチですが、訓練コースで実施して頂くことが可能です!!

飛行機の操縦経験があり、技量に自信がある方やILSにチャレンジしてみたい方は是非プロコースをお勧めいたします。

エンジンスタートや誘導路の走行。フライトコンピューターのセットもできるプランになっております。

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