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当店のお得意様より、ご質問いただきました。

「主翼・尾翼の除氷後は翼に雪や氷が残っていないか触って確認している?」

1991年12月に起きたスカンジナビア航空751便不時着事故は主翼に残っていた
氷がエンジンに吸い込まれてサージングを起こし、最終的にはエンジン停止して
不時着する事故があってこの事故以降は主翼に氷が残っていないか触って確認することになったそうですがこれはMD-81や現在のエンブラエルERJ145などエンジンが機体後部にある機材だけなのでしょうか? 
現在のボーイングやエアバスの除氷作業では主翼に触って確認するところは見たことがありません。

ご質問頂き誠にありがとうございます。

除氷は凍結を防ぐのに大変重要な作業であり、気温が0度程度で凍結の恐れがある際は必ず散布します。
翼などの表面に雪があると、飛行機が飛行するのに必要な揚力を得ることができなくなる可能性があります。
現在、北陸地方ではかなりの雪が降っていますよねー。
空港スタッフの皆様、いつも安全運航を守ってくださりありがとうございます。

この除氷作業ですが2ステップ方式を使用いたします。

TypeⅠ液で既に積もった雪を取り除いた後、TypeⅣ液で雪が積もらないようにコーティングを行います。

まず、空気を噴射させて大まかに雪を落とします。
その後にTypeⅠ液を散布します。この液体は、なんと水と混合させて60℃から70℃に温められ使用されます。
次に、雪が積もらないように翼や胴体表面をコーティング作業します。

TypeⅣ液を使用して表面をコーティングすると、降ってきた雪が表面に触れた瞬間に融解し、雪が積もりにくくする作用があります。
丸みのある場所や傾斜面でも、液体が膜状に留まる必要があるTypeⅣ液はTypeⅠ液と比較して粘度が高いことが特徴です。
TypeⅣ液は常温のまま使用されるのが一般的です。

Hold Over Time
というコーティングの効果が持続する時間があり、この間までに離陸を行う必要があります。
概ね約1時間は効果が持続します。

さて、本題の雪がしっかりと除雪されているか確認する方法ですが翼上にあるマーキングで確認します。

防雪氷効果が持続していると、マークをしっかりと見ることができますが効果がなくなると、マークの輪郭がぼやけて見えます。

そしてなんと海外では、防除雪氷液に色が付いています。

日本では無色透明な液体が使用されますが、海外では色つけされた液体を使用し、視覚的に散布漏れがないか確認できるようになっているのです。
そのため、積雪の除去やコーティング剤の散布は主翼に触って確認するのではなく、目視で行います。

以前、雪対策についてブログを掲載いたしましたのでお読み頂けると幸いです。
▼飛行機の雪対策について
こちら

Youtubeの動画ブログにて、雪化粧の景色の中でのデモフライトも行っております。
是非ご覧ください!!

▼フランクフルト 滑走路25R 冬 離陸
こちら

▼アンカレッジ空港離陸 冬景色 観光フライト
こちら

以上になります。
当店のシミュレーターでは、国内だけではなく国外の空港もご体験いただくことが可能です。
プロ仕様のシミュレーターに加えて、45,000ほどの空港データーがインプットされております。

▼本格パイロット訓練コース
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実際にフライトをしてみると様々な発見もありますよーー

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