皆様

日頃からSkyart JAPANをご愛顧下さり誠にありがとうございます。
今回はパイロット座学シリーズです。

皆さんは、パイロットは無線を通して管制官とやり取りを行っていることはご存じだと思いますが、無線が壊れてしまって何も聞こえなくなってしまった状態になったらどうするかご存じですか?

諦めて天命を待つ…
無線機を叩いてみる。
いっそのこと自由に飛んでみる。

どれも不正解です(笑)

飛行の仕方ですが決まっております。

まずは、1つ前に交信していた周波数に切り替えて通信をしてみる、近場の周波数に切り替えて通信してみる、ヘッドセットのイヤホンジャックを抜き差ししてみる等といったトラブルシューティングを行います。

これらを行ったうちに、通信機故障が確実なものだと判明した場合はスコークを7600にセットします。スコークとは、航空機のコードのことで、1 flightごとに割り当てられているものです。

有視界気象条件を維持することができるならば、管制官に一方送信をしつつ、安全に着陸が可能な最寄りの飛行場に向かいます。
ここでいう、有視界気象条件とは簡単に言うと視界がよく、目視で地上や空港を視認できることをいいます。
一方送信は、航空機の機番もしくは便名、進路、高度、速度、飛行している場所、向かっている場所を管制官に送信し続けることです。
管制官からのボイスが届かないので、一方送信になります。

有視界気象条件ではない、計器気象状態の場合は飛行経路、飛行高度、飛行速度、進入開始時刻について規則に従って飛行を行います。
4種類についてまとめたので、専門用語など使っておりますがよかったらどうぞ。

ご質問がある際、コメントいただけると幸いです。

専門の方、プロの方、パイロット訓練生の方、飛行機マニアの方、勉強などに使って頂けたら幸いです。

飛行経路について
1) 承認された経路を飛行中の場合
  承認された経路に従って飛行
2)レーダー誘導で誘導目標がFIXの場合
  当該FIXに飛行し、その後承認経路を飛行
3) レーダー誘導で誘導目標が航空路、経路等の場合
  当該経路上にある、目的地に向かって最寄りのFIX
4) 誘導目標の指示がない場合
  承認された経路上にある目的地に向かって最寄りのFIX
3) 4)はどちらも進行方向に向かって一番近いFIXに向かいます。

飛行高度について
1) 離陸上昇中、または巡航中である場合
 非レーダー管制空域である場合
  義務位置通報点で通報できなかった時点から20分後に飛行計画で計画されていた高度に変更する。
  Transponder Code 7600をセットしてから7分後に飛行計画で計画されていた高度に変更する。
レーダー管制空域である場合
 上昇、降下中に通信機器が故障し承認高度に到達してから7分後に、飛行計画で計画されていた高度に変更する。
(例)ADO15 Cleared to New chitose airport by PLUTO2 departure then flight planed route.
maintain 9000,expect flight level flight level 390 squawk 1515.
承認高度は9000ftで、飛行計画の高度は39000ftです。
このような場合、まず9000ftを飛行し、7分後に39000ftまで飛行します。
只、すでに39000ftまで飛行の許可が下りた場合39000ftまで飛行して問題ありません。

2) 着陸の降下を指示されていた場合は、指示された高度を維持して飛行します。

3)MEA、MRA、MCAの関係性として、これらの高度が承認高度よりも高い部分があれば、その部分だけ高度を変更します。その後決められたタイミングで飛行計画の高度に移動します。
MEA、MRA、MCAはそれぞれ、飛行ルートの最低の高度であり、機会があればブログで解説いたします。

速度調整について
1) 速度調整を受けていない場合は、そのまま飛行計画のTASで飛行します。

2) 速度調整を受けている場合については、飛行高度を飛行計画の高度に変更するのと同じタイミングで飛行計画のTASに変更します。

TASはTrue air speedのことをいいます。

次回ブログに航空機の速度についてまとめて発表いたします。

進入開始時刻について
離陸時刻に、フライトプランに記載した飛行所要時間を足した時間に進入を開始します。
飛行所要時間ですが、ETEと呼ばれEstimated time Enrouteである区間を飛行するのに何分間を必要としている。予測しているという意味になります。

長くなってしまいましたが、以上となります。

計器飛行証明の口述試験に必ずと言っていいほど聞かれますし、実際に通信機が壊れた際に知っていなければ大変です。

折角なので知っていただきたくブログを書きました。

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皆様のコメントは必ず拝見しております。

沢山のコメントお待ちしております。

いかがでしたか。
Skyart JAPANではプロもトレーニングできるシミュレーターで、操縦を体験できます。
当施設のシミュレーターはプロ資格を持ったスタッフと体験する事ができます。
スタッフも日々勉強しています。
気になったことはブログにて紹介しますので、皆さんも気づいたことがあったら是非コメントくださいね。
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