ウィングレットには様々な種類がある！！

皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。

当店のブログを大変ご愛顧頂いているお客様に昨日のブログについてご質問を頂きました。

『ウイングレットやレイクドウイングチップ・シャークレットの様に翼端板にも様々な呼び方がありますが、役割は同じと思いますが何か構造的な違いはあるんですか？』

嬉しいご質問ありがとうございます。
実は、ウィングレットには様々な種類があります。
今回は、この種類について皆様にご紹介をしたいと思います。

ますは、レイクド・ウィングチップについて紹介します。
レイクドウィングチップとは、翼端の後退角と上反角を大きくしたものです。
Boeing787や747-8。767-400ERや777-200LR、777-300ERに導入されております。

レイクドウィングチップは、鳥の翼の形を参考にして作成されました。
翼端を小さくすることで翼端渦を小さくし、先端を尖らせて後退角をつけます。
主翼から離してつけることで翼端渦の影響を小さくすることができます。

ウィングレットと異なり、翼端板を取り付ける必要がないのでその分軽量化を行うことができるのが利点です。

次にウィングフェンスです。
これは、エアバスの飛行機のウィングレットです。
三角形の小さな翼のようなものが付いています。
矢のようなデザインのウィングレットです。

前回、紹介させて頂いたスプリットシミタールウィングレットに若干似ています。

▼スプリットシミタールウィングレット!!
こちら

次にシャークレッドについてご説明いたします。
シャークレッドとは、A320シリーズに装着するウィングレットのことです。
ウィングレットと同じです。

その他、アメリカ空軍のA-10攻撃機は、ドロップドウイングチップというものが搭載されております。
主翼の先端が下方に曲げられており、主翼の下の高圧な空気が上に流れないよう抑え込むためにこのようなデザインが開発されました。

ウイングレットほどではありませんが、翼端渦流を抑制することができます。
その結果、誘導抵抗を減少させ、攻撃機として必要な機敏な操縦性を確保でき、翼面積を増やせることから短距離離着陸性能を改善することができる機能性を兼ね備えております。

また、A-10のグッズをメルカリにて販売しております。
是非、チェックしていただけると幸いです。

▼AC-10C Red Devils 記念メダル
こちら

その他に、軍用機において旅客機のウイングレットと同じ効果を持たせた機体がありました。
航空自衛隊T-33練習機やF-104戦闘機は翼端に外部燃料タンクを搭載することで、翼端渦流を抑制しました。
主翼端に対空ミサイルを搭載するF-2戦闘機も同様に、翼端渦を軽減できるように工夫がされております。

以上になります。