皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
今回は、TO/GAスイッチについてご紹介したいと思います。
何かしらの事情で飛行機が着陸をやり直すことをゴーアラウンドと言います。
ゴーアラウンドを行う際、再度上昇するために離陸を行う際の近い出力を出します。
TO/GAスイッチとは、トーガースイッチと言います。
2つのモードを備えた最新の大型航空機のオートスロットルのスイッチです。
Boeingの飛行機は、スロットルレバーの前方に装着されております。
下記の写真は、Boeing777-300ERのものです。
当店のお得意様よりお写真を頂きました。
黄色い丸がスイッチの部分です。
このスイッチを押すと、
オートスロットルが入っている際は自動的にゴーアラウンドスラストまでスラストレバーが上がり、計器のピッチバーが着陸復行のピッチを示します。
また、FMAメッセージのスラストのモードがGA、ピッチのモードがTO/GAになります。
注意として、MCPパネルのスピードコマンドに加速するために所望の速度を都度セットしていかなければなりません。
速度を調節しなければ、着陸進入速度を維持したままになってしまうので失速する可能性があります。
下図がB777のPFD FMAメッセージの写真になります。
SPD｜ LNAV VNAV ｜PTH と緑色で記載しているものです。
TO/GAスイッチを押すことにより
SPDと表示されているところが、GA
VNAV PTHと表示されているところがTO/GAになります。
FMAについて、以前ブログで紹介しております。
是非、そちらもご覧ください。
▼FMAとは
こちら
一方、オートスロットルを切っている状態ですと マニュアルでスロットルレバーを操作する必要があります。
FMAはGAと表示されません。
Boeing777-300ERはオートスロットルのマスタースイッチが入っていると、ゴーアラウンドの際に、TO/GAスイッチを押すと自動で上がります。
しかしながら、マスタースイッチが切れているとマニュアルで操作する必要があります。
マスタースイッチはA/T ARMと書いてあるスイッチです。
ゴーアラウンドにてオートスロットルに起因した中華航空140便の事故があります。
ゴーレバー（BoeingはTO/GAスイッチ）を誤って押してしまい、自動操縦装置は上昇しようとしているにもかかわらず、パイロットは降下しようと操作し墜落しました。
エアバス系のGo aroundモードの解除については、ボーイング系の機体と異なると思われます。
現在、エアバスのGo aroundモードの解除方法について勉強中です。
ご存知の方いらっしゃればコメント欄などでご意見お願い致します。
ちなみに、ボーイング系の飛行機はオートスロットルとオートパイロットを解除すると、全てマニュアルでのコントロールが可能になります。
以上になります。
引き続き Skyart JAPANをご愛顧頂けますよう宜しくお願い致します。
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