皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
飛行機にはスピードブレーキというスポイラーがついており、少し急な降下や速度を落とす際に使用する機器です。
翼の表面に装備されており、使用の際はブレーキのフラップが立ち上がります。
以前のブログにて詳しい説明も行なっております。
▼スピードブレーキって何?
こちら
では本題になりますが、飛行機には逆噴射装置が取り付けられております。
逆噴射装置とは、推力を反転させて、着陸後の減速時などに車輪ブレーキの補助的なものとして制動距離を縮めるために用いられるものです。
なんと、この逆噴射装置をダグラス社が設計したDC-8は飛行中にスピードブレーキとして使用しておりました。
DC-8に装備されているスポイラーは、全て着陸後の減速にしか使用しないグランドスポイラー仕様になっています。
DC-8は、4発あるエンジンのうち左右胴体側にある2番・3番エンジンを逆噴射させ、これをスピードブレーキとして使用していました。
ジェット旅客機では、DC-8のみの特殊なオペレーションとして使用されています。
飛行中にリバースを行うと、失速する危険性があります。
速度が急激に落ち、それに伴って揚力も急激に減少をするからです。
接地しないとリバースできないよう安全措置が施されている仕様に他機は設定されております。
ちなみにSkyart JAPANの777、737共に上空での逆噴射はできない飛行機です。
軍用機のC-17も、緊急降下の際にリバースを使って降下します。
プロペラ機にもジェット機と同様に逆噴射装置があります。
仕組みが異なり、ターボプロップエンジン機は船の可変ピッチスクリューと同様、プロペラの角度を変えて、後方に押していた空気を前方に押し出すことで制動を行っています。
ジェットエンジンの逆噴射は、エンジンの逆噴射口より噴流を前に出すような設計になっております。
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