なぜ、機内は禁煙なのか？？

皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。

飛行機の旅は快適ですよね。
シートも年代とともに改良がされて座り心地の良いデザインへと進化しております。

ところで、飛行機は必ずといていいほど禁煙ですよね。
なぜ、飛行機は禁煙なのかご存知でしょうか。

実は、昔は機内にてタバコが吸える時代がありました。

90年代末までは、飛行機内で喫煙が可能でした。
航空会社では、段階的に喫煙の規制が行われており、一部の席のみで可能といった対策が行われていました。

1992年、タバコの副流煙による健康被害と機内火災の予防を目的に、国際民間航空機関（ICAO）が飛行機の禁煙化を勧告しました。

日本の航空会社である全日空と日本航空の全面禁煙化が完了したのは1999年の4月です。

旅客機内を禁煙化する動きは、アメリカが始まりでした。
1981年に設立されたミューズエアが設立当初から4年間、機内での喫煙を全面的に禁じています。

その後、国が公共交通機関の禁煙化の流れを受け、1980年代後半から短距離国内線、90年代に入ると比較的長い国内線でも禁煙が一般的となりました。
1994年にはデルタ航空が全便で全面禁煙を実施しました。

ブラジルのヴァリグ航空にて、たばこの火の不始末が原因とされる航空事故も発生したことがあリます。

換気がされているとはいえ、飛行機内は密閉された空間です。
副流煙による健康被害などを考慮すると禁煙化は時代の流れといえます。

しかしながら、未だに機内のトイレには灰皿があり古い機体の座席には灰皿が設置されている機種もございます。

「全席禁煙であっても灰皿の設置は飛行機の義務」という航空法による灰皿設置の義務があるためです。

機内のトイレは、一般的な水洗式とは違い吸引式になります。
機内の中は乾燥しているので、火のついたタバコを捨てると火災に繋がる恐れがあります。万が一に備えて”灰皿を設置しております。

トイレで喫煙したら「安全阻害行為」に抵触し、50万円以下の罰金が科せられます。

機内のトイレにある灰皿は、喫煙を許すものではなく、命を守る備えなのです。

以前にも、機内の環境についてブログにて紹介させて頂きました。チェックしていただけると嬉しいです。

▼なぜ、飛行機の機内は乾燥しているのか！？
こちら

▼機内の換気について！！
こちら

以上になります。