皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧いただきまして誠に有難うございます。
お得意様より、「滑走路の話になりアスファルトとコンクリートは何が違うのか」話題に上がりましたのでテーマにしたいとも思います。
まず、アスファルトとコンクリートは材料が異なります。
砂や砂利、砕石や水をセメントで結合させたものをコンクリートと呼びます。
このコンクリートですが、2種類ございます。
コンクリートをセメントで結合させたものをセメントコンクリート。
アスファルトをセメントで結合させたものをアスファルトコンクリートといいます。
一方、アスファルトは高分子量の炭化水素を多く含む物質です。原油の炭化水素類で重質なものを示します。コンクリートと同様、砂や砂利、砕石を結合させます。
アスファルトは、単価が安くコンクリートに比べて手間がかかりません。
アスファルト素材は固まれば即使用する事ができるので、施工期間を短くする事ができます。
また、排水性や透水性を高めるように調整する事ができます。しかし、耐久性、耐熱性が低く、寿命が短いです。夏時期には、ヒートアイランド現象を加速してしまう恐れがあります。
一方コンクリートは、硬くて頑丈。轍が付きにくく、耐熱性もあります。寿命が長いので補修や修復をする頻度が少なく、長年に渡って使えます。
一方、単価が高めです。施工の手間がかかります。
また、丈夫であるため追加工事が難しくなります。
航空機の滑走路は、通常アスファルトによる舗装になります。
時速240～300km/hの新幹線並みのスピードとなる離着陸時の高速走行においても機体の揺れが少ないように、滑走路表面の凹凸は極めて少なく設計されております。
戦闘機のアフターバーナーによる影響が大きい場合には、熱に強いコンクリート舗装がされている空港もあります。
ブレーキ性能の向上のため、滑走路の全面にわたって、滑走路の長手方向と直角に細い溝切り（グルービング）を付けています。グルービングは降雨時にタイヤと路面の間の排水を助ける役割を持ちます。グルービングの溝は、幅・深さが6ミリメートル、溝の間隔が32ミリメートルとなるように、ダイヤモンドカッターで削り取り作業が行われ、作成されます。
以上となります。
ご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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