先日お客様からこんなご質問のメールを頂きました。
「飛行機に乗ると気圧の変化による耳の痛みを感じるが乗る機材による差もある
でしょうか？ 海外旅行で乗っている現在の最新型であるボーイング787・エアバス
A350は気圧の変化による耳の痛みは全く感じなく周囲の乗客も耳が痛むような
感じがありませんでした。」
本日はこのご質問の回答をしたいと思います。
乗る機材によっての差については最新鋭の航空機に関しては技術向上により多少はあるかもしれません。しかし毎回フライトによって痛みが違うのはやはり高度変更の違いによる事が大きいと考えられます。なぜ毎回高度変更に違いが出るかというと他機の関係もあり管制官任せになりがちですが一気に高度を降ろすと耳に痛みが出やすくなります。緩やかに降下する事が出来れば気圧に慣れながら降下できるため痛みも出にくくなります。
そもそも耳が痛くなる原因として航空医学的に説明しますと耳管の構造は、内耳 （ 鼓膜の内側 ） の空気圧が高い場合には、耳管を通って圧力が自然に鼻に抜けますが、逆の場合には鼻から 耳管を通じて内耳には、空気の圧力が自然には抜けにくい構造になっています。そのため飛行機に乗って耳が痛くなる現象は、常に降下の場合にのみ多く起きます。
通常つばを飲み込んだりガムを噛んだり飴を舐めたりすると改善しますが着陸してしばらく改善しない場合は病院へ行くことも検討する必要があると思います。また、症状が出やすいのはお年寄りや小さなお子様がなりやすく風邪などにより鼻が詰まっている方も要注意です。
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