前回お話した飛行機の単位で速度のお話。
今回はさらに細かくお話していきます。
航空機の速度（正確には対気速度）には様々な表示方法があります。
TAS、CAS、EAS、IAS、GSなど様々ありますが簡単なのを一部ご紹介していきます。
＜TAS＞
TAS(True Air Speed)とは乱れていない大気と航空機との相対速度で、海面上標準状態とその高度における空気密度比の修正された速度。簡単に言うならばこの速度をもとに飛行計画して到着予定時刻などを算出しています。
＜IAS＞
IAS(Indicated Air Speed)とはパイロットが目にして読んでいる速度です。つまり計器に表示されている速度です。
＜CAS＞
CAS(Calibrated Air Speed)とはIAS(計器上の速度)に計器誤差や位置誤差などの誤差を修正した速度です。
＜GS＞
GS(Ground Speed)とは飛行中の飛行機の地表面に対する水平速度をいい、風などの影響を加味している速度です。
つまり100Ktで飛行していて風が真後ろから10Kt吹いていた場合、飛行機の進むスピードは110Ktになります。
到着予定時刻はTASから風を加味したGSで算出することができます。
そのほかにも今回はご説明していませんがマッハ数やEASなどがあります。
少しマニアックなお話をしましたが速度1つでもたくさんあって面白いですね。
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