皆様
日頃からSkyart JAPANをご愛顧頂きまして誠に有難うございます。

今回は、前回のブログにて告知いたしました「コストインデックス」について皆様にお伝えしたいと思います。

コストインデックスは、航空機の速度を最適化するために、FMSである飛行管理システムで使用される数値のことを言います。

時間の単価と燃料の単価の比率を示します。

コストインデックスは、低いほど燃料の燃焼が少なくなり、高いほど燃料の消費が多くなります。

時間コストを優先するのか、燃料コストを優先するのか便の路線の特性や、短距離路線・長距離路線、搭乗率、Cargo積載量、ルートなどにより
最適なコストインデックスが異なっております。

高コスト指数:高速飛行、低乗務時間、高燃料使用など。
低コスト指数:飛行が遅い、乗務員の時間が長い、燃料の使用量が少ないなど。

国内線は機材運用などにより時間コスト重視
国際線燃料コスト重視のコストインデックスが用いられているようです。

コストインデックス0の場合は、FMCにて燃料コストを最大活用する様に計算されるので、燃料消費を最小に押さえたフライト制御を行い、搭載された燃料で可能な限り多くの時間飛行できる様に計算します。
コストインデックスを、その機種での最大の値に設定すると、燃料コストは無視され、時間コスト優先のフライト制御を行います。短時間でフライトができます。

機種ごとの最大のコストインデックスの値がありましたので共有いたします。

 機種     MAX Cost Index
B737 300-500    200
B737 600-900    500
B757         999
B767          999
B777         9999

昔のJumboではコストインデックスを100で飛行しておりました。
筆者のいた航空会社ではBoeing737にて、
26,000ft以上での飛行を行う際はコストインデックス40
26,000ft以下で飛行を行う際はコストインデックス30にて飛行する規定がありました。

経済速度で飛行すると到着時刻が遅れるような場合には、パイロットの判断で経済的速度より速く飛ぶこともあります。
飛行制御のシステムも、パイロットが自ら操作を行えば、パイロットの操作が優先される仕組になっています。
FMCは推進力や飛行姿勢に指令を出すとても優れたコンピュータですが、すべてがコンピュータ任せで飛行を行なっているということはありません。

こちらのコストインデックスですが、当店のオプションメニューのFMCもしくは本格訓練パイロットコースをお選び頂きますとコンピューターに入力する事ができます。

現在、本格パイロット訓練コースが人気です。
皆様も是非ご体験お待ちしております。

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